2009年12月1日『マイタウン麻生』に掲載されました

高齢者の喘息について
初冬を迎える頃になりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。この時期になると、喘息で受診される方が増えてきます。                                                     喘息は、わが国で毎年2千人以上の死亡者が出る疾患ですが、喘息死の85%以上が65歳以上の高齢者であるという事実は重要です。喘息の発症年齢は、若年から高齢者まで様々ですが、最近は高齢で喘息を発症される方が多くなってきました。                                     高齢者の喘息は、アレルギーの原因が不明確、重症例が多い、合併症が多い、呼吸機能が低下しているなどの特徴があり、若年者喘息に比べ、さらに厳重な管理が必要です。また、典型的な喘息症状を示されない方も多く、検査をして初めて診断がつく場合が多いです。なんとなく咳が続く、息切れがする、動くと動悸がするなどの症状は心不全や慢性の肺感染症の他に、高齢者喘息の場合があります。お心当たりのある方は、一度ご来院ください。