甲状腺の病気でよく知られているバセドウ病や橋本病は
甲状腺ホルモン分泌のバランスが崩れたために起こります。
甲状腺ホルモンが過剰になる(甲状腺機能亢進症)代表がバセドウ病、
甲状腺ホルモンが不足する(甲状腺機能低下症)代表が橋本病です。
どちらも正常な細胞を異物とみなし
自分を攻撃してしまう自己免疫異常が発症に関係しています。
バセドウ病は男女比1対4で、若い女性に多く、甲状腺ホルモンの過剰分泌で新陳代謝が活発になりすぎるため、運動したかのようにエネルギーを消費し、動悸や頻脈、極端に暑かったり、手の震え、イライラなどの症状が出現します。
橋本病は男女比1対20と圧倒的に女性に多く、40代以上の人がほとんどです。バセドウ病とは逆に代謝が衰えるので、冷え症、食べてないのに太る、皮膚の乾燥、無気力、気持ちがふさぐ、物忘れが増えるなどの症状が出現します。
甲状腺の検査は通常の健診には入っていないことも多く、
た更年期症状と重なるものもあり、
本人があまり気に留めず見逃されてしまうこともあります。
特に女性で原因不明の不調が続いている場合は一度ご相談ください。