おとなの風疹 ~予防接種で赤ちゃんを守ろう!~

風疹は感染者のくしゃみや咳でウイルスが空気中に飛び散り、それが体内へ入って感染します。ウイルスの潜伏期間は23週間で、発症すると3738度の発熱、顔や肩から全身に広がる赤い発疹、耳の後ろのリンパ節の腫れなど、麻疹(はしか)に似た症状が現れます。

子どもの場合は比較的症状が軽く、三日程度で自然に軽快することから「三日ばしか」とも呼ばれます。しかし大人がかかると、ときに高熱が出たり、発熱や発疹が長引いたりなど症状が強く現れることがあります。風疹には特効薬がなく、原則安静にして回復を待ちます。

妊婦が風疹にかかると胎児に感染して、先天性風疹症候群と呼ばれる障害を持った赤ちゃんが生まれる可能性があります。その可能性は妊娠12週までが6090%と高く、20週目を境に低くなってきます。風疹に感染した妊婦の赤ちゃんすべてが先天性風疹症候群を発症するわけではありませんが、安心して出産を迎えるために、妊娠前に免疫をつけておくことが大切です。

免疫があるかどうかは血液検査で簡単にわかりますので、妊娠を希望している方や、そのパートナーや家族はできるだけ早く免疫の有無を確認し、免疫がなければ赤ちゃんはもちろん、自分の健康を守る為にも是非ワクチン接種を受けましょう。