激しい運動や外仕事などで大量の汗をかいた場合、水分補給により喉の渇きは癒されますが、塩分濃度の低い飲料の場合は、血液中の塩分濃度が薄まってしまうことがあります。
すると人間の身体は、塩分濃度を元に戻すために塩分濃度の低い尿をたくさん出して、血液の塩分濃度を濃縮(自発性脱水)しようとしますが、これでは脱水は改善されません。
軽い運動や日常生活での通常の汗ならば、普通に食事をしている人の場合は食事で塩分が補えるので「水」や「お茶」で十分ですが、多量発汗時は、体液に近い成分の(塩分を含む)「経口補水液」をおすすめします。汗で出た水分と塩分を補給することが、脱水回復には重要です。
熱けいれん 多量発汗時に水のみ補給し血中の塩分濃度が低下→筋肉のけいれんや手足がつったりします。
熱疲労 多量発汗時に水分補給が不足→全身の倦怠感・嘔吐・頭痛・集中力や判断力の低下が生じます。
脱水症は水分のみを補給しても、血中の塩分濃度も改善されなければ、状態は回復しないことを理解し、各々の状況に合わせてバランスよく水分と塩分を補給することを心がけましょう!
小さな豆知識45
脱水症 ~血液中の塩分濃度も重要です~